多くの方が自己愛とナルシシズムを誤解しやすいのではありませんか?
まず、前提として覚えておかなければいけないことは、
自己愛はナルシシズムではない
ということです。
私はロバート・グリーンのナルシシズムのスペクトラムに同意する傾向があります。興味がある方は、彼の著書『人間の本性の法則』をチェックしてみてください。本書で彼がナルシシズムについて書いている内容についての要約が記事の最後にあります。
それでは簡単にナルシシズムについてまとめていきます。
ナルシシズム:
実は私たちは皆、ある程度のナルシシズムを持っています。私たちには自分自身を最初に考える衝動性があり、注目されたい欲求が根底にあります。周りが自分を見て、実際に自分の存在を認識してくれると、生きている心地がします。しかし、現実的に、得られる注目というのは限られています。そして、私たちは実際に得られるよりも多くの注目を求めるのです。
そんな中、私たちの素晴らしい体と心が解決策として生み出したのは、「自尊心」と捉えられる、内側から私たちを承認してくれるエゴを作り出すことです。生まれてから2〜5歳までに形成され始めます。
ナルシシズムは、自己の認識が発達しない場合に、過剰で不健康なものなることがあります。この背景にはさまざまな理由がありますが、それについてはまた別の記事でお話ししようと思います。
結果として、心の中に空虚感を抱えるようになります。アイデンティティだったり、自己認識の代わりに空白があり、この空虚感を満たそうとするために注目を外から求める要因となります。これは、彼らが注目を集める能力を高めること、魅力的な存在であるように見せること、あるいは幻想的な人生に逃避し、他者よりも優れているという信念を抱き続けること、などとして見受けられることが多いですね。(まさにSNSなんて、どうでしょう?)
ナルシシストレベル
ナルシシストの度合いが低いのは良い様であっても、実は健康的ではありません。イエスマンであったり、押しに弱かったり。引っ込み思案で自分の価値を開示できなかったり。実際の自分の意思とは反対のことを周りのため、と思いするも、結局したくないことをされてる感がして辛い思いをしたり。周りに使われてしまうような存在になることも多くあります。
ナルシストの度合いが高過ぎるということは、心の空白がより大きいということです。心の空白が大きければ大きいほど、自己中心的で、注目や承認を求め、自分を誇大視するようになったり、常に自分をよく見せようとする方に意識がいくようになります。他人を利用し、自己の利益のために他人を傷つける傾向があります。
また、他人を自分の延長の存在と見なすようになるため、ナルシシストの人生に関わる人、特に身近な人は彼らの自己イメージに貢献すべく、常に完璧に振る舞わなければなりません。ナルシシストは周りの人間を自分のイメージアップの道具とでしか扱わない状態とも言えますね。
過剰なナルシシストは他の多くのパーソナリティ障害と同様に親密な人との間で理想化と脱価値化のサイクルを繰り返しながら、「有毒な関係」を作り出していくことになります。(モラハラ、DV、など関係性が見えてきますね。)
どこか中間が理想的
多くの人はしっかりとした自信や権利意識を持ちつつ、誰かに共感や思いやりを示すことができます。自分を保ちながら、周りに貢献できる状態が一番良い結果に繋がりやすいですし、身を滅ぼしてまで誰かに尽くすというのは依存の匂いがします。
ナルシシズムは自己愛の真逆
ナルシシストは「自分が大好きすぎる」というイメージが多くの皆さんの中にはあったかもしれません。
しかし、ナルシシズムは自己愛の真逆なんです。
自分を愛せない背景にある、奥底の自分に対する思い込みやリミティングビリーフを周りにその都度否定してもらうことで、一時的な優越感や良い気分を求め、日々の行動に影響が出てしまうのです。
自己愛
自己愛とは、自分自身を理解し、受け入れ、無条件の愛を生み出してあげる。そして、自己のケアをし、最高の自分を見つけるための過程に力を与えてあげることです。健康的な自己成長を促す、ということですね。
自分を愛することをしなければ、自分のために努力をする意味や意思も理解できないですることができないでしょう。自分を愛することをしなければ、自分にとって必要な困難に立ち向かっていく勇気や力も湧かないかもしれません。自分を愛して大切な存在であるからどんな辛い過程や状況も、乗り越える甲斐が生まれるのです。
最高の自分へと成長するには、自分自身がそれに値する存在であることを認識することが大切です。そしてそうするには、まずは無条件に自分を愛することから始まります。



